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ペットメディケーションとは?ペットの健康を守るために飼い主ができること

「最近、元気がなさそうに見える」「散歩を嫌がる」「食欲が落ちてきている」など、ペットの些細な変化が気になっていませんか?

ペットは家族の大切な一員です。とはいえ人と違って言葉を発することができないため、獣医師に相談したほうがよいのか、見守ってよいのか、判断に迷う方もいるかと思います。

本記事では、ペットがいつまでも健康で、豊かな時間を長く一緒に過ごすために考えたい「ペットメディケーション」について紹介します。

ペットの健康を守るため、日常で飼い主が意識したい健康管理の方法についても紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

 

ペットメディケーションとは

ペットメディケーションとは、「ペットのためのセルフメディケーション」を指します。

そもそもセルフメディケーションは「自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当てすること」とWHOで定義されており、人が自発的に健康管理や疾病予防へ取り組むよう促進することを目指しています。

ペットメディケーションは、このセルフメディケーションの考えをペットにも応用することで、ペットの健康を管理したり、疾病を予防したりする考え方です。

 

今こそ「ペットメディケーション」を考えたい理由

ペットメディケーションが必要とされる理由は次の2つです。

  • 1.ペットも大切な家族の一員だから

  • 2.ペットは言葉を発することができないから

 

1.ペットも大切な家族の一員だから

人生100年時代といわれるなかで重要性が増しているセルフメディケーションは、家族の一員であるペットにも当てはまります。

環境省の資料によると、例えば大型犬の10歳は人間の年齢に換算すると75歳、高齢者同然といえます。人間よりも早く歳を重ねていきますが、病気や怪我、老化による介護が必要になるのは人間と同じです。

引用:環境省「捨てず 増やさず 飼うなら一生

ペットがいつまでも健康で楽しく人生を送るためには、普段から一緒にいる飼い主が主導となって、定期的な健康チェック・栄養管理などを行っていくことが重要なのです。

 

2.ペットは言葉を発することができないから

ペットは人間と違い、言葉で意思表示ができません。しかし、「元気がない」「散歩を嫌がる」「食欲がない」などの微妙な変化は、毎日ペットと一緒にいる飼い主であれば気づくことができます。

飼い主がペットの体調変化をいち早く察知し、ペットメディケーションを行うことで、病気の悪化や怪我の予防などペット自身の健康につながるのです。

 

ペットの健康のために飼い主ができること

飼い主が実践できるペットメディケーションとして、具体的に次の4つが挙げられます。

  • 1.ペットに適した住環境を整える

  • 2.適切なフード選び

  • 3.毎日の観察・スキンシップ

  • 4.定期的な健診

 

1.ペットに適した住環境を整える

ペットの健康は温度、湿度、スペースなどの環境要因に大きく影響されます。そのため、適切な住環境を整えることで、ペットの病気・ケガの予防ができるのです。

住環境を整える方法として、例えば以下の工夫が挙げられます。

安全対策

  • すき間ができないように家具を配置する

  • 段差を小さくする・減らす

  • 飛び出し防止の扉やペットドアを設置する

  • 滑りにくいよう、マット等を敷く

過ごしやすい環境づくり

  • 休めるスペースとしてケージを開放しておく

  • 柔らかい素材の寝床を用意する

  • 食べやすい位置に食器を置く

  • 気温に応じてエアコン・暖房器具を使用する

清潔さの維持

  • 定期的な爪切り、ブラッシング

  • 水はいつでも新鮮な状態に

  • トイレはこまめに掃除を

参考:環境省「共に生きる 高齢ペットとシルバー世代

 

2.適切なフード選び

ペットによっては、与えてよいフードとそうでないフードがあります。例えば、人間が嗜好品として好むチョコレートやキシリトール入りのガムは、犬に与えると下痢や嘔吐など、健康に害を及ぼす場合があります。

フードの量や栄養、与えるタイミングにも違いがあります。犬は、1回の食事で1日分のフードを食べきれるほどの大きな胃を持っていますが、だからといって回数を絞るのはよくありません。

市販のペットフードを与える際は、総合栄養食を基本とし、必要に応じて療法食(栄養成分を調整し、治療補助を目的に獣医師の管理下で与える)やおやつを与えるなど、栄養バランスの偏りには注意してください。

また、同じペットでもライフステージごとに食事の内容も変える必要があるため、成長に応じて食事は見直し続けましょう。偏った栄養バランスや合わない量のフードを与えていると、ペットのやせすぎ・太りすぎといった体型変化だけでなく、健康問題が発生する可能性もあります。

「ペットがなかなかご飯を食べてくれない」とお悩みの方は、「老犬がご飯を食べない5つの理由|対処法と意識したいポイント」もご覧ください。

 

3.毎日の観察・スキンシップ

毎日の観察とスキンシップも、ペットメディケーションには欠かせません。日頃からペットの全身をくまなくチェックしておけば、例えば姿勢や歩き方などに異常があった場合にいち早く気づくことができ、早めに病院に連れていくことができます。

ちなみに、ブラッシングやトリミングも、ペットの体調変化の察知に有効です。皮膚や被毛などの異常に気づけるだけでなく、清潔さの維持にもつながります。

 

4.定期的な健診

一番大切なのは、「病気やケガにならない」こと。そのためにも、定期的な健康診断やワクチン接種などを通じて、病気の早期発見や予防に努めましょう。

また、普段と様子が違うと思ったら、はやめに獣医師に相談するようにしてください。特に、身体の小さいペットや幼いペットは、状態が悪化しやすいため注意が必要です。

 

まとめ|ペットに健康に長生きしてもらうために、ペットメディケーションを意識しよう

ペットには言葉を発して体調不良を訴える方法がありません。だからこそ、飼い主が普段からペットの体調に気を配り、病気やケガなどを予防することが重要です。

大切な家族の一員であるペットのためにペットメディケーションを。健康なときから健康を考えていきませんか?

※事業再構築補助金により作成

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【記事執筆者】ACCAPI®×SOZO®編集部|ペットがいつまでも健康で、家族みんなの毎日が豊かになるように。本コラムでは、愛犬の健康や散歩に関する情報をお届けしています。