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犬の寿命はどのくらい?愛犬が長生きするために飼い主ができること

「大好きな愛犬に、長く元気に過ごしてほしい」「ずっと一緒にいたい」、飼い主ならば誰もが思っているでしょう。とはいえ、人間と同じく犬にも寿命はあります。何歳ごろまで一緒にいられるのか、不安になる方もいるのではないでしょうか。

本記事では、犬の平均寿命に関する情報に加え、愛犬が健康で過ごすために飼い主にできることを紹介します。

 

1.犬の平均寿命は?

一般的に、犬の平均寿命は12歳~15歳と言われています。

犬種や体格、飼育環境によって犬の寿命に差が出ており、一般的に、小型犬は大型犬よりも長生きする傾向があるようです。

本章では、体格による平均寿命の差を紹介します。

 

1-1.超小型犬・小型犬

チワワやトイ・プードル、ミニチュア・ダックスフンドなどの超小型犬・小型犬の平均寿命は14~15歳前後です。

 

1-2.中型犬・大型犬

柴犬やビーグル、コーギーなどの中型犬、ラブラドールレトリバーやシェパードなどの大型犬の平均寿命は、13~14歳前後です。

特に、大型犬はその体格ゆえに心臓や関節にかかる負担が大きく、また代謝が高いために寿命が短くなる傾向があります。

 

1-3.【参考】犬の年齢早見表

犬の場合、同じ1歳であってもサイズや犬種によって実年齢が変わってきます。

▼小型・中型犬

小型・中型犬

人間

1歳

15歳

2歳

24歳

3歳

28歳

5歳

36歳

7歳

44歳

10歳

56歳

12歳

64歳

15歳

76歳

20歳

96歳

参考:環境省「飼い主のためのペットフード・ガイドライン ~犬・猫の健康を守るために~

小型・中型犬は、2歳の時点で人間の24歳と考えられ、その後は、1年に4歳ずつ年をとるとされています。

小型・中型犬の年齢目安:「24+(年齢ー2)×4」

例えば、4歳の小型犬の場合、「24+(4ー2)×4」となり、人間でいう32歳となります。

▼大型犬

大型犬

人間

1歳

12歳

2歳

19歳

3歳

26歳

5歳

40歳

7歳

54歳

10歳

75歳

12歳

89歳

15歳

110歳

参考:環境省「飼い主のためのペットフード・ガイドライン ~犬・猫の健康を守るために~

大型犬は、1歳の時点で人間の12歳と考えられ、その後は、1年に7歳ずつ年をとります。

大型犬の年齢目安:「12+(年齢ー1年)×7」

例えば、4歳の大型犬の場合、「12+(4ー1)×7」となり、人間でいう33歳となります。

 

2.犬の平均寿命に関するQ&A

ここまで、犬種や大きさに比例する犬の平均寿命について紹介しました。本章では、犬の平均寿命に関する皆さんの気になる疑問にお答えします。

 

2-1.性別によって平均寿命に差はあるの?

結論から言うと、性別による平均寿命への差異は考えられていません。

犬も人間同様、オスとメスそれぞれに性ホルモン由来の病気の発症リスクがありますが、どちらも予防策を講じれば、長生きする見込みも同じくらいになるためです。

オス特有の病気(例)

メス特有の病気(例)

  • 前立腺疾患

  • 精巣腫瘍

  • ペルスピレイティング腺腫

  • 子宮疾患

  • 乳腺腫瘍

  • 卵巣腫瘍

ちなみに、早い段階での不妊・去勢手術は過剰なホルモン分泌を防ぎ、ホルモン由来の疾患予防につながります。とはいえ、避妊手術や去勢手術だけでなく、定期的な検診による病気の早期発見や治療、適切な運動による健康状態の維持も大切です。

 

2-2.室内飼いと室外飼い、飼育環境による違いはあるの?

一般的に、室内飼いの犬は室外飼いの犬よりも長生きする傾向があると言われています。室外飼育の場合、「暑さや寒さが厳しい」「他の生物との接触により感染症のリスクがある」「飼い主の目が届きにくく体調の変化に気づきにくい」など、各種リスクにさらされる可能性が高まるからです。

▼室内飼育によって防げるリスク(例)

  • 交通事故

  • 他の動物との喧嘩

  • 転倒や滑落

  • レプトスピラ症:犬だけでなく人間や他の動物にも影響を及ぼす人獣共通感染症

  • ダニやノミによる感染症

  • 狂犬病:犬に引っ掻かれたり、噛まれることで感染する人獣共通感染症

さらに室内飼いの場合、飼い主とのコミュニケーションも密になりやすく、ストレスが軽減されることも寿命の長さにポジティブな影響を与えています。

 

3.愛犬が健康で暮らすために飼い主ができること

遺伝や体格など、愛犬の生まれ持った要素もありますが、日々の暮らしで飼い主ができるケアは多くあります。

最後に、愛犬の健康を維持するため飼い主にできることを紹介します。

 

3-1.適切な量の散歩・運動

愛犬が健康で暮らすためには、適切な運動(散歩)が必要です。犬の運動不足は、肥満やストレスの原因となり、さまざまな健康問題を引き起こす可能性があります。

特に、不妊手術をした犬は肥満になりやすいため、適度な運動が必要です。体を動かすことで体温が上がり、血液中に含まれる免疫細胞が活性化して免疫力も高まります。

ちなみに、散歩の目的は運動不足解消や肥満予防だけでなく、室外の匂い・音・空気といった刺激による脳の活性化や、他の動物との交流によるストレス発散・社会性の獲得といった意義もあります。また、飼い主と犬のコミュニケーションとしても重要なので、散歩の時間は大切にしましょう。

犬の散歩は、基本的に1日2回、30分から1時間が目安とされていますが、犬種や年齢、体調に応じた適切な運動量を確保するようにしてください。

▼犬種による散歩の目安

小型犬

中型犬

大型犬

散歩時間

約30分

約60分

約80~120分

主な犬種

チワワ

トイプードル

シーズーなど

コーギー

ボーダーコリー

柴犬など

ダルメシアン

ドーベルマン

ラブラドールレトリバーなど

参考:動物と共生を考える連絡会「動物の適正な飼養管理方法等について

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3-2.健康的な食事

健康的な食事もまた、犬の寿命に大きな影響を与えます。

腸内環境を整えることで、免疫力を維持したり、健康に必要な栄養素を作り出せます。年齢や体調に合わせて、「良質な動物性タンパク質が含まれているか」「糖質(炭水化物)が多すぎないか」など考慮し、愛犬に合った食事を与えるよう意識しましょう。

また、規則正しく、毎日同じ時間に与えることも、体内のリズムを整えることにつながり、健康維持に役立ちます。犬は目の前のものをおなか一杯たべる習性があるため、まとめての食事は喉へのつまりや下痢を招きかねません。食事は一日数回にわけて与えるようにしてください。

 

3-2-1.与えてはいけない食べ物もある

ちなみに、犬に与えると危険な食べ物、注意が必要な食べ物があります。それぞれ以下に食材と表を記載していますので、参考にしてください。

▼与えると危険な食べ物

玉ねぎ・ネギ・にら・にんにく

犬にとって有害な成分が含まれており、血尿・下痢・嘔吐・発熱を引き起こすおそれ

チョコレート

テオブロミンが原因で嘔吐・下痢・発熱・けいれんの発作を引き起こすおそれ

キシリトール入りガム

キシリトールは少量でも血糖値の低下や嘔吐・肝不全を引き起こす

鶏の骨

噛んで割れるとのどや消化管を傷つけるおそれ

ぶどう・干しぶどう

腎不全の原因。特にぶどうの皮は注意

参考:環境省「飼い主のためのペットフード・ガイドライン ~犬・猫の健康を守るために~

▼注意が必要な食べ物

レバー

ビタミンAが豊富、過剰摂取は食欲不振・関節炎を引き起こす可能性

ほうれん草

シュウ酸が多く含まれており、尿石症の原因になる可能性

コーヒー・緑茶・紅茶

カフェインの影響で下痢・嘔吐・体温不調・多尿・尿失禁・てんかん発作を引き起こす可能性

生肉

有害な寄生虫や細菌が存在する可能性)、香辛料(肝臓障害の症状を引き起こす可能性

生卵

ビオチンが欠乏し皮膚炎・成長不良の症状を引き起こす可能性

にぼし・海苔

マグネシウムの過剰が要因となり尿路疾患を引き起こす可能性

参考:環境省「飼い主のためのペットフード・ガイドライン ~犬・猫の健康を守るために~

 

3-2-2.食事量の目安

食事量の目安は、体重から計算できます。なお、「係数」は成長段階や活動量によって変わるため、獣医師に相談してください。

安静時のエネルギー要求量(RER)(キロカロリー)=体重(kg)×30+70

1日あたりのエネルギー要求量(DER)(キロカロリー)=RER×係数

 

3-2-3.水分補給も大切

健康のためには、水分補給も欠かせません。

犬が1日に飲む水の量の目安は、体重1kgあたり40~60mlと言われています。それ以下しか水を飲まないと、尿の量が減って泌尿器系の病気になる可能性もあります。

とはいえ水をあまり飲みたがらないわんちゃんもいるかもしれません。その場合は、フードを水でふやかしたり、肉汁を加えたりして、食事から水分を摂取できるように工夫してみてください。

 

3-3.定期的な検診・予防

犬は体調不良を直接訴えられません。定期的にかかりつけの動物病院へ足を運び、万が一病気にかかっていても早期発見できるようにしましょう。たとえ老衰であっても、視力や筋力の低下を見逃さないようにして、体の状態に合った飼育環境を整えることが健康の秘訣です。

定期検診と並んで欠かせないのがワクチンです。犬は人間以上に感染症にかかりやすく、複数のワクチンを定期的に打っておくことで危険な感染症のリスクを下げられます。

例えばワクチン接種は年1回、フィラリア(蚊を媒介とする寄生虫)予防薬は月1回の投与が理想的とされています。

 

まとめ|犬と長く過ごすためには飼い主の関わり方も大切

犬の平均寿命は、犬種や体格、生活環境によって異なりますが、一般的に小型犬は大型犬よりも長生きする傾向があります。

性別や飼育環境も寿命に影響を与える要因となります。愛犬が健康で長生きするためには、適切な運動や健康的な食事、定期的な検診とワクチンによる予防が重要です。

飼い主として、愛犬の健康に配慮した生活を心がけることで、愛犬とより長く幸せな時間を過ごすことができるでしょう。

※事業再構築補助金により作成

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【記事執筆者】ACCAPI®×SOZO®編集部|ペットがいつまでも健康で、家族みんなの毎日が豊かになるように。本コラムでは、愛犬の健康や散歩に関する情報をお届けしています。